ここに来る前は、小さなクリニックと大きな総合病院で医療事務をしていました。4年ほど過ぎた頃に、「もっと好きなことを仕事にしたい」と一念発起。小学生のころから、家で料理の真似ごとをするのが大好きだったこともあり、調理員の仕事を探し始めました。
そんな時に出会ったのが、美浜ホームでの調理員の募集でした。面接では、全く違う仕事からの転身だったので、もちろん突っ込まれました（笑）。でも、そこで「本当にやりたいこと」に対する思いをしっかり伝えました。

1回の食事の調理時間は、だいたい2～3時間というところでしょうか。調理員4，5名にパートさんが数名という体制ですが、80人分以上の食事を用意するのは、なかなか大変ですよ（笑）。例えば遅番のときは、9:30に出勤したら配膳用の台車にトレイをセットし、それから食材の点検から下ごしらえ、そして調理から盛り付けと一気に行います。基本的に1人1品を任されるのですが、自分だけ遅れることはできませんし、最初の頃は苦労しましたね。

みなさんがお食事されている姿は、次の食事の準備などもあってなかなか見ることができませんが、下膳の際に介護職員の方や他のスタッフから「今日、たくさんの方がお代わりしてましたよ」なんて言葉を聞くと、この仕事をしていて良かったと感じます。
もちろん、時々ではありますが食事終わりのタイミングで入所者様と接することがあり、直接「美味しかった」と言っていただけることもあります。そんなときは、より喜びも大きくなりますね。
あ、高齢の方ばかりではありますが、実はお肉料理が人気です。あとは焼きそばもですね。

料理が趣味とはいっても、この仕事を始めるまでは1人前から数人分しか作ったことがありませんでした。それが、ここでは80人分！入職したてのころは、よく失敗して迷惑をかけてました。やはり、大量のものを時間通りにつくらないといけないのが大変です。私が担当した野菜が、煮込み不足で固いままだったり…。
みなさんの協力もあって調理師資格を取ることはできましたが、目標である調理長のレベルにはまだまだです。手際が良く味付けがお上手なのはもちろんですが、野菜の色など“仕上がりの良さ”が違うんです。私もそうなれるよう頑張りたいと思います。

ここ美浜ホームの魅力は、たくさんあります。まずは、施設が緑に囲まれて静かな環境にあること。私もここに来てから、気持ちにゆとりができました。それから、従来型の介護を行っていること。なんだか大きな家族のような感じがします。そして、これが一番の魅力だと思うのですが、アットホームで和気あいあいとした雰囲気があること。私も、ここに来てすぐに溶け込むことができました。
やはり人に対する思いやりが大切な仕事なので、優しい人が集まっているんだと思います。とても居心地のいい職場ですよ。